広島空港は広島県三原市本郷町にある空港です。広島県の東側にあたるエリアで、広島の中心地からは約55キロメートル離れた場所にあります。開港は1993年10月で、2018年には開港から25周年を迎えました。国内線は観光地としても人気のある札幌、仙台、成田、羽田、沖縄への便が運航しています。国際線は台北、上海、北京などアジアへの旅行に便利です。広島空港の主な利用者は国内外への旅行者のほか、ビジネス目的での出張者です。広島駅から東京駅までは新幹線で4時間ほどかかりますが、飛行機を使えば1時間20分ほどですので、関東方面に行く場合には飛行機を選択する出張者は多くいます。
広島空港は、中国地方の中では比較的規模の大きな空港となるため、広島県民だけでなく中国地方の住人たちの空の便として活用されています。2016年度の旅客数は約285万人と、空港の規模としては中規模にあたります。施設は3階建てです。主な設備としては、1階には到着ロビーと案内所、2階には出発ロビーとチケットカウンター、そして3階が展望デッキとレストラン街になっています。このほか1階には、宅配便の受付カウンター、コインロッカー、コンビニエンスストア、有料待合室、ラウンジ、授乳室などが完備されています。また2階には、
銀行ATM、土産物店、免税売店、キッズコーナーなどがあり便利です。旅行のサポート設備からから飲食店まで幅広い店が揃っていますので、搭乗までの間で困ることは少ないといえるでしょう。
広島空港から広島中心部のエリアまでは、リムジンバスで1時間ほどかかります。広島駅まではリムジンバスを使って45分ほど、広島市内の繁華街である紙屋町まではリムジンバスで55分ほどです。ただし、道路の交通状況によっては1時間以上かかる場合もあります。リムジンバスの時刻表は、基本的にフライトの発着に合わせて組まれています。利用者の多い時間帯には10~15分ほどの待ち時間で済む場合もありますが、早朝や夜にはかなり待つこともあるでしょう。また、混雑時には希望するバスに乗れない場合もあります。広島空港から広島駅まではJRを使うという方法もありますが、直通していないので乗り換えが必要です。
車の運転ができる人であれば、自宅の住所によっては自家用車を使うほうが早く家に帰れる場合もあるでしょう。しかしながら、広島空港の駐車場代は30分を超えると料金が発生しますので、レンタカーを使うほうが結果として安く済む場合もあります。空港の1階には複数のレンタカー会社の受付カウンターが並んでいます。用途に応じて、レンタカーを活用するのも良いでしょう。