中部空港の正式名称は中部国際空港で愛知県にあります。一般公募で選ばれた愛称のセントレアは、「central」という中部地方を意味する単語と「airport」という空港を意味する単語を組み合わせた言葉です。空港は愛知県の中でも南西側の伊勢湾岸沿いに位置する常滑市にあり、伊勢湾上に埋め立てて造られました。2005年3月から9月にかけて開催された愛知万博にむけて2005年2月17日に開港され、3日後の2月20日にはすでに10万人がターミナルビルを訪れています。愛知県をはじめとした中部地方の空の玄関口として、国内外からビジネスや観光で訪れる人や、中部地方から日本各地や世界に出かける人が主に利用する空港です。
中部空港は国際線の運航も行う国際空港であり、同じターミナルビル内に国際線と国内線があることから、乗り継ぎもスムーズです。また、ターミナルビルは利便性に配慮しているのが特徴的で、ユニバーサルデザインの採用や導線を考えた造りになっています。さらに、中部空港は滑走路まで300メートルという近さのスカイデッキがあるほか、グルメやショッピングのエリア、リラックスできる施設が充実しているのが魅力です。
ターミナル4階のちょうちん横町は昔懐かしい宿場町の雰囲気が漂う飲食店が立ち並ぶエリアです。和食や中華、麺類のお店やカフェなど、バラエティ豊富な飲食店が入っています。また、手羽先やきしめんなど、中部地域のご当地グルメを味わえるお店があるのは中部空港ならではでしょう。地元三河湾の海の幸が食べられる「まるは食堂」では、エビフライが名物のひとつです。
同じ4階にあるレンガ通りにもみそかつ矢場とんやひつまぶし専門店のまるや本店など、名古屋めしを食べられるお店があります。また、レンガ通りにも和・洋・中のレストランが入っているほか、フードコートで気軽に食べられるテイクアウト可能なファストフード店が豊富です。さらに、ちょうちん横町やレンガ通りにはおしゃれな雑貨を置いているショップも多数入っています。
中部空港はリラックスできる施設が充実しているのも魅力のひとつです。くつろぎ処には、離発着する飛行機を眺めながら入浴できる展望風呂「風(フー)の湯」や、ボディケア、リフレクソロジーなどが受けられる「グランラフィネ」があります。一方、空港内をアクティブに楽しむことができる「セントレアまるわかりツアー」や「滑走路見学コース」など、空港内を楽しめるツアーが組まれているのも特徴的です。自動二輪車のセグウェイで空港内を見学できるセグウェイツアーもあるのがユニークなところでしょう。
中部空港から車で知多半島道路の半田中央JCTまでは約8分、名古屋市内へは高速道路を使って移動すると約30分~40分でアクセスすることが可能です。また、豊田市へは約45分、岡崎市には1時間弱で到着することができます。愛知県南東部の蒲郡市までは知多半島道路の知多ICから県道34号や41号などを利用して1時間強です。蒲郡市からさらに東の豊橋市までは、知多半島道路を一旦北上し、東名高速道路を経由すると1時間半ほどでアクセスすることができます。