鹿児島空港は、鹿児島県霧島市に位置する空港です。東京を初め、成田、名古屋、静岡、大阪、松山、福岡、沖縄などにある多くの空港との空路を結ぶ国内線飛行機が発着しています。国内線に限らず、ソウルや上海、香港などのアジア方面の国際線飛行機も離着陸する空港です。東京国際空港からの年間旅行客は約239万人で、国内線上位5位を誇ります。
鹿児島県が旅行先として人気があるのはもちろんですが、鹿児島空港自体も観光客に人気の観光スポットとなっています。その理由の1つが、鹿児島空港には到着ロビーを抜けた先に国内空港初の試みとなる「空港温泉足湯 おやっとさぁ(お疲れさま)」です。温泉大国の鹿児島県をPRする目的で設置された足湯施設のコンセプトは「鹿児島らしい」「温かみのある」「人にやさしい」の3つとなっています。総座席数は20席、車椅子の人にも使いやすいようにと車椅子専用座席が用意されていたり、スロープや手すりも備え付けられていたりするのです。温泉の効能はきり傷・やけど・慢性皮膚病とされ、旅の疲れを癒やしてくれるでしょう。足湯の利用が無料であるのも嬉しいポイントです。
その他にも空港内には、航空関連のさまざまな展示がされている「ソラステージ」や、芝生の敷かれた屋上展望デッキもあります。また、有料ではありますがシャワールーム完備のラウンジの利用も可能です。ラウンジの窓からは桜島を望むことができ、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。
さらに、空港内は食事処も充実しています。人気の店舗をいくつか紹介します。
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・「フードコートウィング」
鹿児島の味であるとんこつラーメンの他、黒豚を使ったちゃんぽんなどがあります。ビールや焼酎に合うおつまみもあるので、「ちょっと1杯」にもおすすめのお店です。
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・「ふく福」
鹿児島県産の黒豚を使ったロースかつやヒレカツが食べられます。黒豚丼もおすすめです。
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・「ロイヤルコーヒーショップ 鹿児島空港店」
鹿児島県産の黒豚を使ったロースカツ御膳やカツカレーなどご当地メニューが人気の一方で、クラブハウスサンドイッチやハンバーグなどのメニューも充実しています。また、飲み物だけの利用も可能です。
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・「大空食堂」
名物である鶏飯バイキングの実施や豚汁定食580円など、リーズナブルな金額でお腹いっぱい食べられます。また、鹿児島の芋焼酎を常時100銘柄取り扱っているので、焼酎好きにはたまらないお店です。午前10時までなら朝食バイキングもあります。
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・「エアポート山形屋ファミリーレストラン」
和食からラーメンまで豊富なメニューを取り揃えています。そのため、子どもから年配の人まで年齢を問わず人気のお店です。
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・「エアポート山形屋彩華」
主に和食をメインとしたメニューを提供し、落ち着いた雰囲気で食事ができます。中でも、鹿児島の名産品である黒豚やきびなご料理が好評です。
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・「米米麦麦」
黒豚とんかつや丼ものが食べられます。食事以外にも、客席から霧島連山を望めるうえ、飛行機の離着陸も間近に見られるため、子どもも喜ぶお店として定評があります。
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・「ROYAL SKY GARDEN CAFÉ」
こちらも飛行機の離着陸が見られるレストランです。カフェメニューが充実しており、パスタやオムライスなどが食べられます。ドリンクバーも充実しているので、ゆっくりと食事を楽しめるはずです。この他にも、「キッチンさつま」や「ドトールコーヒー」など、13店舗ものレストランが軒を連ねていますので、食事には困らないでしょう。
一方、鹿児島空港から鹿児島市内や観光地に出向くには鹿児島空港発着の鉄道がないため、車かリムジンバスに乗る必要があります。所要時間は次の通りです。たとえば、鹿児島の観光スポットとして有名な「桜島」まで行くには高速を使っても車で2時間弱かかります。また、パワースポットとして名高い「霧島神宮」や、観覧車のある「鹿児島中央駅」までは、それぞれ車で40分ほどかかるでしょう。人気の砂風呂がある「砂むし会館」までは、1時間30分ほどかかります。このように、鹿児島空港は観光地や市内からは少し離れているので、時間には余裕をもつことが大切といえるでしょう。