福岡市博多区下臼井に位置する福岡空港は、1944年に開港しました。博多駅や天神など福岡の主要エリアから近く、地下鉄空港線や福岡都市高速道路あるため交通アクセスに優れています。車で各地からアクセスする場合は、国内線ターミナルと国際線ターミナルで少し異なるため注意が必要です。国内線ターミナルから博多駅までは、直結している福岡市営地下鉄を利用すれば、わずか5分でたどりつくことができます。さらに、天神へもわずか10分程度です。国際線ターミナルからは、エアポートバスが運行しており、天神までは約35分、博多までは約15分となっています。
国内線ターミナルと国際線ターミナルの間は、無料の連絡バスが運行しており、約10~15分で行き来が可能です。また、小倉や佐賀、熊本、長崎、別府などへ向かう高速バスや、博多駅や天神、キャナルシティ博多などへ向かう路線バスも各ターミナルから運行しています。福岡空港の周辺には、観光スポットがいくつかあります。桜の名所でもある福岡市動植物園は、約120種の動物と約2000種の植物を楽しめるスポットです。幅広い年齢層の人が楽しめる場所で、福岡空港からは約25分(車)で行くことができます。また、新幹線や地下鉄、JR、バスの乗り換えに便利な博多駅へは、福岡地下鉄線で約5分と便利な立地です。
駅の周辺には百貨店や専門店、レストラン、屋上庭園などを備えた駅ビルが併設しており、買い物や食事が楽しめます。同じく買い者や食事が楽しめるスポットとして人気の高いキャナルシティ博多へは、空港から直通のバスで約30~40分です。施設内にある中央ステージでは、ほぼ毎日イベントが開催されています。約2500軒の飲食店が立ち並ぶ歓楽街、中洲へは、福岡地下鉄空港線で約9分と近距離です。福岡空港には、2.8kmの滑走路と、2本の平行誘導路を有しており、国内線は約30路線で1日約200往復、国際線はアジアを中心に約20路線で週に約220往復の定期便があります。
2015年の乗降客数は約2097万人で、国内主要空港の中でも3位の旅客数を誇る空港です。また、滑走路が1本の空港では、国内1位の旅客数です。特に、福岡、羽田線の乗降客数が多く、4つの航空会社が1時間で最大5便も運航しています。国際線利用者の約40%は外国人が占めており、観光目的で利用する人も少なくありません。国内線ターミナルビルは、「空港公園構想」というコンセプトのもと、2016年からリニューアルを続けており、2020年に全館完成予定です。飲食店やゲートラウンジ内のショップを拡充したり、景観を楽しめたりするレストランやショップゾーンが予定されています。
空港内の飲食店は充実しており、寿司などの和食から洋食、カフェ、ラーメン、居酒屋、肉料理とさまざまです。福岡ならではのご当地ご飯を楽しめるお店も多くあります。例えば、福岡の洋食の老舗店で1968年に考案された「ビーフバター焼き」の専門店が「天神B.B.Quisine」です。鉄板で焼いた牛肉にバターを絡め、バーベキューソースで仕上げた逸品です。また、福岡のうどんといえば柔らかいのが特徴で、「因幡うどん」で味わえます。創業60年以上の歴史があり、丸いごぼう天の入ったうどんが人気です。野菜と鶏を炊き込んだかしわ飯と一緒に食べれば、お腹も心も大満足。
また、ラーメン店も複数出店しています。福岡の名物である明太子とラーメンの両方を堪能できるのが「ラーメン鳴海」です。スープと明太子が合うように、オリジナルのタレに明太子を漬け込むほどのこだわりです。また、一般的な豚骨スープと違って泡のないあっさりしたスープが特徴の「博多屋台 一幸舎 OLD STYLE 福岡空港国内ターミナル店」もおすすめ。さらに、焦がしたタレによるコクと香ばしさが特徴の「博多焦がし味噌専門 五行」など、各店舗で特徴はさまざまです。
自分の好みに応じたお店を探してみるのも楽しいかもしれません。また、お土産だけでなく、トラベルアイテムやコスメ、スイーツ、ファッショングッズを購入できるショップも入っているため、搭乗前後の時間を楽しむことができます。