新千歳空港についで北海道で2番目に多い利用者数を誇る函館空港は、北海道最南端の空港です。函館市の中心部から東に約9km離れた海岸沿いにあり、すぐ近くには国道278号線が通っています。車だと函館市の中心部から東に15分ほど走ると、空港の駐車場が見えてくるほどの近さです。すぐそばには、名湯百選にも選ばれている湯の川温泉があります。函館には観光地が多くあり、道南観光の空の玄関口とも呼ばれる函館空港にも、1年を通して多くの観光客が訪れます。男女とも観光目的で函館空港を利用する人の割合が圧倒的に多く、続いて多いのは、男性の場合はビジネス、女性の場合は帰省目的です。関東から函館空港を訪れる人の割合が全体の半数を占め、関西からの旅行者がそれに続きます。外国人旅行者の利用も多く、チャーター便が多く出ている関係から台湾からの旅行者の割合が圧倒的に多いです。また、函館空港から北海道内の各地の空港へ旅立つ旅行者が多いのも、大きな特徴です。
函館空港を初めて訪れると、その小ささに驚かれる人も多いでしょう。函館空港の規模は北海道で2番目に大きいのですが、ターミナルはコンパクトに設計されています。しかし、設備やサービスは充実しているので、空港での待ち時間も有意義に過ごすことができます。国内線ターミナルの1階は到着フロアです。ここには、チケットカウンターやツアーデスクの他に、コンビニエンスストア「コンビニカペラ」やドラッグストア「サツドラ」があります。「コンビニカペラ」では、配送サービスの受付もしていて、買ったお土産を全国に送るだけではなく、旅行の荷物を市内の宿泊施設に送ることもできるのです。ここで荷物を預けてしまえば、手ぶらで函館市内を観光できます。また、「らーめん・そばおんじき庭本」で50年変わらない函館らーめんの味を楽しんだり、北海道で1番古くからある老舗珈琲店「CAFE美鈴」でゆっくり休憩したりもできます。
お土産を買うなら、国内線ターミナルの2階へ上がるといいでしょう。ここには10軒もの店舗が並び、いろいろなお土産を買うことができます。中には、着物体験の店もあり、和服を着て記念写真を撮ることもできます。搭乗前の時間をゆっくり過ごすなら、「ビジネスラウンジA Spring」がおすすめです。各クレジットカードのゴールド会員なら、無料で利用することができます。
函館空港から函館市内に行くには、バスかタクシー、またはレンタカーを利用することになります。空港に直結する電車やモノレールはありません。函館空港からは湯の川温泉や五稜郭など観光地へ向かうバスもたくさん出ていますが、函館駅に向かう便に乗れば20~30分で市内中心部に到着します。タクシーやレンタカーを利用する場合、函館空港の近くに高速道路はないので一般道を走らないといけません。しかし、国道278号線を通って15~20分で市内中心部に着くことができます。この近さも、函館空港の大きな魅力のひとつです。