高知空港は高知県南国市の香長平野に位置する空港です。1944年に旧海軍の日章第一海軍航空基地として設置されました。1954年より高知~大阪線が開設されて以降、民間の航空機が発着する空港として利用されています。定期便は国内線のみですが、チャーター便などの国際線も発着します。2003年11月からは、高知龍馬空港として愛称化され、高知県の空の玄関として、県内の住民はもちろん、国内外から訪れる観光客からも親しまれている空港です。
空港は3階建てで、最上階は送迎デッキとして開放されています。屋上見学は無料です。車椅子利用者でも見学しやすいよう、エレベーターや多目的トイレが設置されています。2階は出発ロビーと搭乗口、搭乗待合室などが設けられているフロアです。飲食店や喫茶店もあるので、搭乗前や到着後に食事をとったり、休憩したりするのも良いでしょう。トーストやフルーツなどの軽食から、高知県の地酒や地元の食材を使ったご当地グルメまで、幅広いメニューを気軽に楽しめます。
1階は荷物受取所や到着口、到着ロビーがあるフロアです。バス乗り場やタクシー乗り場もあります。公共交通機関でホテルや観光スポットへアクセスする場合は、案内所でバスの時刻表を調べるか、タクシーの送迎を依頼しましょう。レンタカーを利用したい場合は、空港からレンタカーの手配をすることも可能です。さらに、ターミナル西側の空港リムジンバス乗り場にはサイクルステーションが設置されています。サイクルステーションは自転車の組み立てや解体ができるスペースです。自転車を持参すれば高知空港で組み立てて、すぐにサイクリングを楽しめます。組み立て用スタンドや工具セット、空気入れなどの道具は総合案内所で借りられるので、忘れてしまった場合も安心です。
ギフトショップは1階、2階あわせて8カ所あります。高知空港のギフトショップは品ぞろえが充実しており、銘菓や地酒、ご当地キャラグッズなど600種類以上もの高地土産を取り扱っています。空港でしか手に入らない限定品を販売しているのも特徴です。どこでお土産を買うべきか迷ったときは、空港内のギフトショップを利用するのも良いでしょう。そのほかにも、空港での待ち時間や飛行機の中で読むのにぴったりの本が手に入るブックカフェや、高知県の郷土料理を盛り込んだお弁当を販売しているアンテナショップもあります。
空港内には授乳室やコインロッカー、有料待合室などの施設も充実しています。チェックインが可能な時間まで手荷物を預けられる場所がなければ、空港のコインロッカーを利用しましょう。さらに、Wi-Fiフリースポットも設置されているので、スマートフォンやタブレット端末、パソコン等を持っていれば、インターネットに接続することも可能です。
高知県は坂本龍馬ゆかりの地ということもあり、国内外から多くの観光客が訪れます。高知空港の利用者も、観光目的で訪れる人がほとんどです。特に帰省シーズンにあたる7~8月や年始年末、卒業旅行のシーズンである3~4月は利用者が増える傾向があります。年間の利用者数は1478万人と、全国25位の多さです。
主要な駅や観光スポットへのアクセスが良いのも、高知空港の特徴です。空港連絡バスを利用すれば、JR高知駅まで約25分、高知城まで約35分で到着します。タクシーやレンタカーを利用すればJRのいち駅まで約10分、JRごめん駅まで約16分、JR高知駅まで約33分です。高知ICや南国ICから高知自動車道に乗れば、愛媛県方面や香川県方面にも出やすくなります。空港から高知ICまでは自動車で約29分、南国ICまでは約22分です。