熊本空港は、熊本市の中心部から東へ20kmの場所に位置しています。このあたりは火山活動でできた高遊原台地で、標高は150~200mほどあります。そのため、霧や雲が発生しやすいのが大きな特徴です。熊本空港には、安全に着陸するための特別な装置が備えられています。熊本空港が位置する具体的な市町村は、上益城郡益城町、菊池郡菊陽町、菊池郡大津町、阿蘇郡西原村などです。この地域には樹木が多く、豊かな自然が広がっています。とくに熊本空港の周辺には民家は少なく、農地やゴルフ場が広がっています。熊本空港の東側には阿蘇の噴煙、西側には国立公園の雲仙を望むことが可能です。
熊本空港の国内線は、東京、大阪、名古屋が中心です。沖縄や天草からの便もあります。空港の運用時間は7:30から21:30までで、朝から晩まで途切れることなく多くの便が離着陸しています。そのため、観光や出張などさまざまな目的をもった人が利用しているのが特徴的です。熊本県は九州の中心に位置しており、他県にアクセスしたい場合にも便利に利用できます。また、熊本空港の国際線は、韓国の仁川空港のみです。そのため、国際線は韓国へ行き来する人が集まっています。
さらに、熊本空港には無料で利用できる展望デッキがあり、飛行機を利用する人以外にも多くの人が訪れています。熊本空港は雄大な自然に囲まれているため、展望デッキからは飛行機だけでなく美しい景色を楽しめるのも魅力です。なお、熊本空港で離着陸する航空機の中には、小型機も多いです。熊本空港には九州の各地域から、たくさんの訓練機がやってきます。さらに、熊本空港には陸上自衛隊の駐屯地が隣接しています。そのため、天候がよければさまざまな種類の航空機を見ることが可能です。
熊本空港には、お土産を買うのに最適なショップが多数そろっています。とくに、熊本ならではおやつである「いきなりだんご」の種類が豊富で、お土産として人気です。ほかにも、熊本県のゆるキャラである「くまモン」をあしらったお菓子やグッズも多くそろっています。なお、熊本空港のショップでは熊本の名物だけでなく、九州の各地の特産品も購入することができます。また、レストランの種類としても和洋中がそれぞれそろっており、好みに合わせた食事が可能です。熊本ラーメンやちゃんぽんなど、九州ならではのメニューを用意しているお店もあります。
熊本空港の中にはケーキやビールなどを扱うカフェもあり、フライトまでの空き時間をゆっくりと過ごすことができます。また、カードラウンジやリラクゼーションサロンもあるため、くつろぎながら時間をつぶすことも可能です。なお、熊本空港内は禁煙ですが、各階に喫煙所が設けられています。さらに、ATMや交通系ICチャージ機など、移動の際になくてはならない設備も万全です。そのほか、キッズコーナーや授乳室も用意されています。
熊本空港から熊本県内の主要エリアへ向かうなら、車での移動が便利です。具体的な移動手段としては、レンタカーのほかバスやタクシーもあります。実際に移動手段を選ぶ際は、移動距離や時間を考慮して選ぶとよいでしょう。たとえば、熊本空港から熊本駅までの距離は21.8kmあり、車で45分ほどかかります。また、観光スポットとして外せない熊本城までは18.2kmの距離があり、所要時間は37分程度です。さらに、阿蘇山頂まで行く場合は距離が50kmほどで、車で70分かかります。加えて、黒川温泉まで向かうなら約63.2kmで、90分ほどかかります。なお、県北の菊池温泉までは20kmで40分、山鹿温泉までは70分程度です。